
牛肉をたくさん食べるようになった時代はいつ頃ですか?
更新:2016/07/25
牛肉をたくさん食べるようになった時代はいつ頃ですか?
幕末、鎖国を打ち破る黒船が到来して開国となり、横浜に外国の領事館などが建てられ、外国人向けの牛肉の調達が始まったんだ。近畿、中国地方の牛が神戸に集められて横浜へ。その牛肉が外国人の間でも話題になるほどのおいしさで、コーベビーフと呼ばれていたんだよ。
江戸にも領事館が進出するにしたがって、近くに牛肉店、西洋料理店もでてきたんだよ。やがて明治初期には、「牛肉は滋養にいい」という福沢諭吉の影響もあり、日本人に向けに牛鍋を食べさせる店も現れたんだよ。
「牛鍋」ってどんな鍋だったんですか?
牛鍋は、江戸時代に人気のあった鴨鍋やぼたん鍋などの調理法を取り入れた鍋物だったんだよ。
へぇ〜。おいしそうですね!牛肉を食べることが、すなわち文明開化であると受けとめられて、牛鍋屋は急成長し明治6年ごろの浅草、神田界隈だけで74軒、明治10年頃には東京で558軒にもなったそうですね。