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伊藤ハムの戦略

Keyword1 技術力「おいしい」を生み出す技術を鍛えて

「おいしい」を創るため、「おいしい」を科学する。

「おいしい」は、舌で感じるだけのものではなく、食感、見た目、匂いなど五感の要素を総合して認識される感覚です。この複雑極まりない「おいしい」の秘密を解き明かすための研究が、茨城県にある中央研究所で続けられています。ここでは、品質向上、新分野開拓等を目指した数々のテーマに取り組み、日々寄せられる課題にも対応しつつ伊藤ハムグループを支援しています。伊藤ハムの商品には、様々な分野の研究成果が生かされています。「おいしい」をはじめとして、「健やかで豊かな社会の実現」に貢献できる新たな価値の創造を目指して、アプローチが続けられています。

  • 研究の様子
  • 微生物検査
  • 研究の様子

おいしく安心して食べていただくために技術と心を注ぎ込む

伊藤ハムの商品は直接お客様の口に入るもの。それだけに工場では商品の安全および衛生管理には万全の体制が求められます。加えて食肉原料は個体により(微妙に)品質が異なるので、目標とするおいしさ、鮮度、食感を保ちつつ、最終的に安全・安心な商品としての規格に仕上げるには、各製造ラインを受け持つ「人」による見極めや調整が不可欠です。伊藤ハムの工場では「おいしいものを安全に安心して食べていただきたい」という思いを込めて、加工、加熱調理、包装など各ラインの担当者が製造機械の特性と商品の状態を確認しながら生産しています。これら多くの人の手を経て、「事業を通じて社会に奉仕する」という伊藤ハムグループの創業精神は、一つ一つかたちになっていくのです。

  • 製造機械の確認

    製造機械の確認

  • 製造工程

    製造工程

Keyword2 海外戦略食料の調達・供給を世界規模で最適化する

中国・アジアでの食肉需要の高まりをビジネスチャンスに!

国内市場が縮小傾向となる一方で、海外での食肉需要は高まっています。たとえば経済発展によって「肉食化」が進む中国の牛肉・豚肉の消費量は、2024年に10年前の2割弱〜3割もの伸び率で拡大するものと予測されています。こうした世界規模での需要増を伊藤ハムはビジネスチャンスと捉え、2005年中国、2009年タイに進出し、中国・アジア市場攻略の布石を打ちました。2017年には、欧米・アジア・中東に広範な販売網を持つニュージーランドの食肉大手アンズコフーズ社を完全子会社化。海外のグループ各社を通して、さまざまな食肉および食肉加工品を、ハラル市場を含むアジア各国に拡販していく計画です。

一人あたり肉類消費量予測(kg)

一人あたり肉類消費量予測

「ITOHAM」ブランドを海外に向けて発信。

伊藤ハムグループは世界で「ITOHAM」ブランドを発信・確立しつつあります。中国の伊藤食品は現地の高級百貨店や日系スーパーで着実に市場を拡大し、タイのイトウハム・ベタグロフーズ社もタイや周辺国の市場で、高級ハム・ソーセージの認知度を着実に高めています。一方、ニュージーランドのアンズコフーズ社の販売チャネルを活用して、アメリカ、EU、香港、台湾、シンガポールなどに、伊藤ハムグループで生産した和牛を輸出する事業も始まりました。日本のみならず世界の市場を見据え、伊藤ハムグループの存在感は高まっています。

  • 中国で販売されている商品

    中国で販売されている商品

  • タイで販売されている商品

    タイで販売されている商品

Keyword3 経営統合持続的成長と企業価値のさらなる向上を目指す

伊藤ハム米久グループは、次なるステージへ

2016年4月、伊藤ハムと米久の経営統合により誕生した当社グループは、それぞれが培ってきたブランド力や技術・ノウハウを融合させることにより、社会や市場の目まぐるしい変化にも対応できる、強い企業をめざしています。

2020年3月期 売上高 8,524億円

持続可能な社会の実現に向けて

伊藤ハム米久グループは、徹底した品質管理のもと、ハム・ソーセージをはじめとする安全・安心でおいしい商品を国内外のお客様にご提供しています。お客様ニーズなどの市場調査をもとにした商品開発、安全・安心な原材料の安定的な調達、製造・食肉加工における品質・衛生管理マネジメントシステムの確立、環境に配慮した物流、そしてアレルギー物質・栄養成分・トレーサビリティなどの商品情報の公開・表示など、商品の企画からお客様にお召し上がりいただくまでのバリューチェーン全体を通して、社会からの期待を踏まえながら、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。

<伊藤ハム米久グループの取り組み>
●コンプライアンスの遵守
● コーポレート・ガバナンス体制
● ステークホルダーとのコミュニケーション
● ワーク・ライフ・バランスの推進
● 人材育成に取り組んでいます。

事業規模拡大 効率化・競争力強化 経営基盤強化

近年の取り組み

①事業規模拡大

調理加工食品の増強
・「取手第二工場」の新設により惣菜を増産

都市部を中心とする単身世帯や働く女性の増加を背景に、手軽に食べられる惣菜の市場は年々拡大を続けています。こうした需要の高まりに対応すべく、当社グループは惣菜の生産拠点である取手工場(茨城県取手市)の敷地内に取手第二工場を2018年6月に竣工しました。取手第二工場では最新の自動化ラインの導入することで、チルドピザやワンハンドスナック、シチューパイなど、安全・安心で高品質な商品を生産することが可能となっています。 今後はこれまで東京工場(千葉県柏市)など各地に分散していた機能を順次、新工場に集約していく方針です。

「取手第二工場」の新設により惣菜を増産

工場外観

・調理食品シェア拡大

市場ニーズを受けて、簡便調理の商品に注目が集まり市場も伸びています。旨包ボリュームリッチハンバーグシリーズは、家庭でも、レストランのような本格的なメニューを味わえる商品として人気であり、健康食や低カロリー食材へのニーズの高まりの中、サラダチキンが大ヒットしています。また、簡便化・多様化する食シーンに合わせたレンジでごちそうシリーズも好評を頂いています。
更に、環境へ配慮しつつ高まる食肉需要に応えることが市場から求められている中、植物由来の主原料から作られる代替肉の提供もスタートしています。

調理食品シェア拡大
国内食肉生産の拡大
・豚肉処理加工ラインを拡張し生産能力を増強

当社グループ食肉事業の中核を担うサンキョーミートは、と畜場の経営・食肉および食肉加工品の製造・販売事業を展開しています。同社の各畜肉製品は、国内外の百貨店やスーパー、食肉専門店などへ幅広く供給され、今後も需要増加が見込まれることから、2019年4月から、環境に配慮した「豚と畜・カットライン」を導入しています。品質・生産性の向上だけではなく、水使用量を以前の設備と比較して(豚1頭当たり)約4割削減でき、環境負荷の低減を図っています。

豚肉処理加工ラインを拡張し生産能力を増強
海外生産と海外市場での販売拡大
・ニュージーランドANZCO社を完全子会社化

当社グループは2017年12月、ニュージーランドの食肉企業ANZCO社を株式の追加取得により完全子会社化しました。
ANZCO社は牛肉・羊肉の生産事業をベースに、世界各地のニーズに対応した、安全かつ高品質の食肉や加工品を安定供給しています。当社グループは2015年のANZCO社の子会社化以降、同社の経営に深く関与しながら信頼関係を構築し、価値観と戦略の共有を図ってきました。今回の完全子会社化を契機にANZCO社の競争力強化をさらに推進するとともに、海外事業展開における連携を加速させ、グループ企業価値の向上につなげていきます。

ニュージーランドANZCO社を完全子会社化

②効率化・競争力強化

生産の最適化
・技術共有/改善の取り組み

両社の強み(ブランド肉、肥育技術、製造技術)を持ち寄って技術力を共有し、生産設備の穴を埋めることで、売り上げ・利益向上につなげています。例えば、米久で育てた鶏肉を、伊藤ハムの工場で製造し、両社でそれぞれのブランドとして販売する「国産 若鶏から揚げ」や、米久のウインナー「御殿場高原あらびきポーク」をトッピングに使ったピザを伊藤ハム工場で製造し、米久で販売する「ピザ・あらポー!!」などがあります。 また、両社工場での技術面について情報交換を行い品質の向上を目指しながら、生産性の改善に取り組んでいます。

技術共有/改善の取り組み
・モーダルシフトの取り組みを推進

昨今のトラックドライバー不足や拘束時間の問題、また、地球温暖化などを背景として、自動車による貨物輸送を、環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換する「モーダルシフト」に取り組んでいます。取り組みの第一弾として、食品他企業の鉄道輸送便を活用した商品輸送を開始しました。従来当社がトラックで運んでいた商品を鉄道で共同輸送することで、トラックの輸送距離やCO2排出量を大幅に削減できました。今後もモーダルシフトの取り組みをグループ全体で推進していきます

モーダルシフトの取り組みを推進
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