伊藤ハム 安全なニュージーランドに原料処理工場及び加工工場建設
伊藤ハム株式会社はニュージーランドに、業務用ハンバーグ、サラミ、ビーフジャーキー、ウインナー、業務用ステーキ等を生産する工場を2004年9月に稼動する予定で建設致します。
そのために、ニュージーランドのANZCO FOODS社を合弁相手とし、50%ずつの出資でイトウハム・ニュージーランド(資本金NZ$13百万)を設立する予定です。
新工場はニュージーランドの北島のワイタラに旧食肉加工工場、敷地面積5haを取得し、そこに3,000m2の面積で総投資額13億円で4月に着工する予定です。
ANZCO FOODS Ltd(本社:クライストチャーチ、会長:グラアム・ハリソン):1984年にニュージーランド食肉公社の出資により設立され、その後民営化され伊藤ハムが筆頭株主(48.2%)。2003年の売上高は610億円でニュージーランドの企業ランクで26位。
ニュージーランドの牛肉はEUの調査で、世界中で最も安全な牛肉とされており、この新工場ではヤングブルを中心とした安価で品質の高い牛肉を、ANZCO FOODS社のグループ企業から調達し、世界で最も競争力のある牛肉加工品の生産を目指します。
ニュージーランドの加工用牛肉は、従来主にアメリカに輸出されていましたが、輸出枠が限られており、余剰の加工用牛肉を輸出するために、輸出枠を買い取る必要がありました。しかし、今回伊藤ハムが加工用に活用することにより、ニュージーランドの牛肉を安価で有効に利用することが可能となります。
主な生産品目は、業務用ハンバーグ、サラミ、ビーフジャーキー、ウインナー、業務用ステーキ等で、生産能力は年間3万トン。初年度(04.9~12)の売上高14億円 (3,500t)、2年目(05.1~12)70億円(20,000t)、3年目(06.1~12) 90億円(23,000t)を見込みます。
従業員数は60名で日本からも10名程度のスタッフを派遣する予定です。