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2001/12/13
BSE対策の「吸引式脊髄除去システム」が完成


伊藤ハムグループ サンキョーミート (株)有明ミート第二工場
BSE対策の「吸引式脊髄除去システム」が完成
  サンキョーミート株式会社(社長:村田定治、本社:鹿児島県曽於郡)は、と畜時の脊髄除去法について独自に開発を進め、「吸引式脊髄除去システム」を完成させました。このシステムは、口径の違う大小2種のノズルで脊髄と髄液を吸引除去するものです。同社の有明ミート第二工場では、BSE発生以降材質の異なる数種の特殊加工ノズルを試作し、バキューム方式での吸引除去テストを繰り返してきました。最適ノズルの組合せと吸引作業の習熟で、脊髄及び髄液の100%除去に成功しシステムを完成させました。同社は、今回開発した「吸引式脊髄除去システム」(添付資料)の特許申請を行いましたが、要望に応じて情報公開する予定です。

  危険部位の取扱いについては、と畜時に使用するトズルは一頭ごとのディスポーザブル(使い捨て)タイプで、他のと体を汚染する事はありません。また、頭部は脳・眼球を摘出することなく、頭蓋ごと回腸遠位部と共に焼却しており、滲出により他の部位を汚染する事はありません。さらに、回収した脊髄は専用のバキュームタンクに全て収容し、他の廃棄物と混入する事なく焼却しています。

  同社は伊藤ハムのグループ会社で、有明ミート第二工場は牛肉のと畜加工工場。作業手順、工程、機械設備、給排水施設は、USDA(米国農務省)のHACCPシステムを採用しています。また1999年12月に、と畜場として品質管理・品質保証の国際規格ISO9002の認証を日本で初めて取得しました。